運営:弁護士法人ラグーン(山口県弁護士会・福岡県弁護士会所属)

依頼者は、夫の不倫が発覚したことをきっかけとして離婚をする考えでご相談に来られました。慰謝料と財産分与をもらって老後は一人で生活したいとの希望をお持ちでした。

 

夫側も弁護士を立ててきましたので，弁護士同士での交渉を行いました。慰謝料については，探偵に依頼して不貞の証拠を取得していましたので，すぐに承諾を得ました。財産分与については，夫が会社の経営者であることから個人の資産と会社の資産を混同していたため，全容を理解することが困難でした。
 

また夫としては，婚姻関係を維持したいとの意向がありました。そこで①慰謝料は受け取る。②女性関係を断つ。③従前の婚姻費用を受け取る。との３点を条件として，婚姻関係を維持するという結論になりました。

 

離婚を選択することは今後の生活を考えれば最良とは言い難いこともあります。それよりも，婚姻関係のみを維持して，今後の生活の安定を確保することも一つの選択肢です。離婚は今後の人生に大きく影響することですので，何を重視するかについてよく考えてどう動くかについて検討する必要があります。弁護士と共であれば，最良の結果といえる実現に向けて行動をすることができると考えます。

今回は誰にでも納得いくものではないかもしれませんが，依頼者が妥協できるところとできないところをよく話し合って出した結論でした。