弁護士への依頼から3か月で解決することができた事例
依頼者 女性 40歳代 パート
相手方 男性 40歳代 会社員
解決内容
財産分与として、自動車を譲渡する。
慰謝料として300万円を支払う。
依頼のきっかけ
依頼者は、相手方から受けた暴力をきっかけに離婚を決意し、当事務所にご相談に来られました。
事件終結までの流れ
交渉当初から、離婚をすること自体には争いはありませんでしたが、慰謝料の金額についてなかなか折り合いがつかず、離婚調停を申し立てるという段階にまで至りました。
しかし、調停を申し立てて第1回目の期日が開かれるまでの間に、相手方が依頼者に対して慰謝料として200万円を支払うという内容で合意が成立しました。なお、自動車については、離婚と同様に争いにはなりませんでした。
依頼者と相手方との間には子がいたので、養育費の取り決めも行い、公正証書の作成も行いました。
弁護士の目
慰謝料の発生原因である暴力については争いはありませんでしたので、主張立証という観点からは難しい事案ではありませんでした。しかし、それぞれに思いの強い言い分があり、なかなか慰謝料額で交渉が難航しました。
最終的にはご依頼いただいてから3か月という比較的短期間で交渉をまとめることができましたが、その一番の要因は調停を申し立てたことにより、相手方に紛争が長期化してしまう、調停に時間を取られてしまうなどといったプレッシャーをかけられたことだと思われます。
調停を申し立てたことが相手方のプレッシャーになったのは、相手方が代理人を付けなかったということも影響しているかと思います。代理人が付いている場合は基本的には代理人が調停の対応をするため、あまりプレッシャーにはなりませんし、通常調停を起こすとそのタイミングで代理人が付くことが多いです。そのため、本事案は、調停のなったときのデメリットがうまく作用した比較的珍しい事案だったと分析しております。