不貞があったとして慰謝料請求されたが、事実無根・名誉棄損を主張し請求を取下げさせた事案

依頼者

男性         30歳代 会社員

相手方

男性(交際相手の元夫)40歳代 会社員

 

解決の内容

 お互いに何らの請求をしない。
 本件について口外しない。

依頼のきっかけ

依頼者は、現在相手方の元妻と交際しているが、相手方と元妻が離婚して数か月後に突然慰謝料請求をする旨の連絡が相手方弁護士からあり、どのように対処したらいいかということで相談に来られました。

事件終結までの流れ

 

依頼者は、もともと離婚する前から元妻の女性のことを知っていたが、特に交際や不貞の事実はなく、離婚して初めて交際を始めたということで、不貞行為と言われるようなことは一切していないということでした。
相手方の弁護士は電話でかなり高圧的に慰謝料の支払いを求めて来ていたので、それに対抗するために、受任して相手方弁護士に受任通知を送付しました。その中で、請求の根拠となる事実を具体的に明示し、その証拠を出すように要求しました。
そうしたところ、具体的にいつ不貞行為をしたか等は明示せず、また証拠についても裁判を控えている状況なのでと言って、出してくることはありませんでした。
そこで慰謝料の支払いを拒否するだけでなく、相手方が不貞行為があったことを第三者に吹聴していたことが判明したため、名誉棄損で損害賠償請求することも主張しました。
何度か書面のやりとりをした後、急に相手方弁護士より辞任する通知が届きました。
当方で、相手本人に請求を維持するのか確認したところ、もうしない代わりにこちらもしないようにして欲しいということでしたので、それを承諾して終了しました。

弁護士の目

 

特に根拠がないにもかかわらず、高圧的に慰謝料を請求してくる相手方がいますが、不貞行為がないのであれば、毅然とした態度で臨み、請求に応じないようにすることが大事です。その時に代理人弁護士を立てれば、自分で対応する必要はなくなりますし、裁判にまでいかずに終わらせることもできるかもしれません。

相手が裁判をしてくる場合であっても、こちらも名誉棄損で反訴をするということをほのめかしておいたことで、結果的に裁判にならずに相手の請求を控えさせる事が出来た事案でした。

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